茎がちぎれやすく 節や根の先から活発に再生
(環境省中国四国地方環境事務所 野生生物課 中嶋豊さん)
「ちょっとご覧いただければこちらに根が出ているかと思うんですけども、茎の節のところから根を張り出して、川の下流に流れて行ってそこでとどまってしまうとそこで根を張ると。でそこからまた繁殖するという風に次々と広がっていく」

(小寺真生記者)
「あ。すごい」
取材した記者も許可を得て採取作業を行なってみると…。

(小寺真生記者)
「ものすごく切れていきます。これだけ切れるとやはりすごく繁殖しそうですね」
茎がちぎれやすく、そのちぎれた節や根の先から活発に再生していきます。最悪の場合は河川での流水を阻害し、水害を引き起こす恐れもあるといいます。

小田川では西日本豪雨の教訓から、治水対策工事が昨年完了したばかり。そんな中、この先、ナガエツルノゲイトウを拡散させないために欠かせないこととは…。
(環境省中国四国地方環境事務所 野生生物課 中嶋豊さん)
「梅雨の時期大雨が降ったりすると、今はここに居ますけど大水が出て本流の小田川、高梁川に流れ出ていく恐れがあります。早い段階で見つけて広がらないうちに駆除するということが非常に大事だと思っています」
環境省では今後、岡山県や倉敷市などが行う防除作業に協力していくとしています。
(環境省中国四国地方環境事務所 野生生物課 中嶋豊さん)
「こういったナガエツルノゲイトウ、それから似たようなものを見つけた場合には拾ったり持ち運んだりしないように。岡山県であれば岡山県の自然環境課なり環境事務所のほうへご連絡いただければ大変助かります。よろしくお願いします」
ナガエツルノゲイトウなどの特定外来生物を採取して持ち運んだ場合は、個人の場合は300万円以下、法人の場合には1億円以下の罰則が設けられています。環境省では許可なく触れたり、野外に放ったりすることはやめるよう呼びかけています。