「僕が直す」「自分の作った犬も飾って」…その後只野さんは亡くなった
「自分の作った犬も店に飾ってほしい」と、只野さんは巨大な犬の制作にとりかかったといいます。しかし…
(安田富亘さん)
「ずっと生きとると思っとったんですけどね、お互いに」
只野さんは、去年7月に病気で亡くなりました。色付けまでは叶わなかったこの犬ですが、約1年4か月を経た先月、親族の計らいで四国から海を渡り、店へと運ばれました【画像⑤】。

(安田富亘さん)
「(思い)が詰まっています。つくりを見たらわかります。ただ型を取って抜いているというの以上に、変な話だけど内側から思いが盛り上がってくるような感じがします」
今は亡き只野さんと、安田さんの交流の証となった2匹の犬です。
ーその2匹が守り神ですね
(安田富亘さん)
「そうですね、そう願っています」

“ビクター犬”で生まれたつながり。只野さんの思いが込められた2匹は、安田さんとともに静かに店を見守っています。