ウルトラマンが岡山駅に降り立った理由とは?!
なんと担当者の方は、今から24年も前のJR西日本岡山支社の「社内誌」を調べてくださいました。
まず「ひかりレールスター」にちなんで、ピアニカの演奏や合奏で出発を盛り上げたのが「第一ひかり幼稚園」の園児たちだったそうです【画像⑨】。ちなみに福山駅での出発式には「ひかり保育園」の園児たちが招かれた模様です。

そして彼らが「私たちの夢を乗せて『ひかりレールスター』の出発おめでとう」とメッセージを披露したところ、何と(?)そのメッセージを聞いて「ひかりの国」からウルトラマンが駆けつけて【画像⑩】、新しい「ひかり」のデビューを祝ったとのことです。
なるほど!「ひかり」を起点に複雑に展開していたのですね。JR西日本岡山支社さん、こんな疑問にお付き合いいただき、誠に有難うございました。

気を取り直して...「ひかりレールスター」出発
さぁ、700系「ひかりレールスター」が新大阪へ向け出発です。この車両の大きな特徴の一つは、指定席が通路を挟んで「2席ずつの1列4席とゆったりと座れるようになっている」点です。
これは「サルーンシート」と呼ばれ、京都鉄道博物館の方に問い合わせたところ、「従来車両のグリーン車並みの座席空間」となっていて、さらには室内照明も「16両編成のグリーン車で使用していた電球色の蛍光灯を採用」し、全体的にシックで落ち着いた雰囲気を醸しだしているそうです【画像⑪はマスコミ試乗会時の車内の様子です】。

(サルーンシートを利用した乗客)
「いいですね」
ーどういったところで?
「座席が広いし、乗り心地がいいですね」
「乗りたかったんです、ふふふ」
そして最大の特長は、8号車に4ボックス(定員4人)設置された個室「セミコンパートメント」です。大人3~4人なら普通車指定席と同じ料金で利用できる嬉しい設備で、今でも山陽新幹線の一部の列車で利用可能です【画像⑫】。

さらには、当時としては画期的だった(今では当たり前ですが) 、パソコン等が利用可能な大型テーブルやパソコン電源用のコンセントを配置した「オフィスシート」も設置されました【画像⑬】。
