幼い頃、自閉症と診断され、母・有希子さんと懸命な療育の日々を過ごした石村嘉成さん(30)。
今は亡き母・有希子さんとの想い出を胸に、色鮮やかな動物を描き続ける画家、嘉成さんに密着しました。
シリーズでお伝えする「なぜ今 石村嘉成なのか」第2話です。

2023年、嘉成さんの展覧会の展示会場は、なんと重要文化財でした。
かつてベンガラ生産で栄えた町、岡山県高梁市成羽町吹屋。
明治時代後期を代表する擬洋風の学校建築として岡山県の重要文化財に指定された旧吹屋小学校に嘉成さんの作品が展示されたのです。

(石村嘉成さんの父・和徳さん)
「今回の展示は古い木造校舎だから、これまでの展覧会とは違った見せ方をしたいと思っています。とっても面白い展示になったね。よしくん」
(嘉成さん)
「そうですねぇ」
展覧会の会場の窓に暗幕を張り、外光を遮断。
暗がりの中に照らされた作品が浮かび上がる仕掛けです。
展示されたのは、全長26mの大作「Animal History(アニマルヒストリー)」。

(石村嘉成さん)
「古代から現代までの生き物をたくさん描きました」
嘉成さんが、観客の前で作品を紹介すると、大きな拍手に包まれました。










