今年の「岡山パリ祭」に高橋さんの姿は…

そして、今年の「岡山パリ祭」。
7月14日、ステージに蓮井さんの姿がありました。

去年は2人で立ったステージに、今年、高橋さんの姿はありません。

高橋さんは、いま、積極的な治療をせず自宅で療養しています。
薬の影響で、眠る時間が増え、眠っているときにはまるでピアノを弾いているように指が動くこともあるといいます。

会場を訪れることができない高橋さんの代わりに、蓮井さんは高橋さんのケア帽子とネックレスを身に着けてステージに上がりました。

蓮井さんが、国内第一線で活躍するシャンソン歌手らと声高らかに歌ったのは「民衆の歌」。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌です。
フランス七月王政を倒すために立ち上がったパリ市民が政府軍と衝突する場面で歌われるもので、現実の社会運動でもたびたび歌われています。

曲には、苦境から這い上がる力強さ、運命に屈しない決意があり、病床の高橋さんへ届けようという蓮井さんの思いが込められていました。