後部座席でシートベルト着用は「高速道も一般道も義務?」

後部座席のシートベルト着用について、「義務」だということを教習所時代に習っていない、という世代の方もいるかも知れません。また「一般道は義務なの?」と迷う声もたまに聞きます。
いまいち曖昧な「後部座席の着用義務」について、ここではっきりと理解しておきましょう。岡山県警・交通部交通事故抑止対策官の神門敦さんに伺いました(【画像⑤】)。

ー改めてお伺いしますが、『後部座席のシートベルト着用は、義務』ですよね?
(岡山県警・交通部交通事故抑止対策官 神門敦さん)
「そう、義務ですね。2008年6月から、高速道路でも一般道でも義務化になっています」
ー義務化の目的はどういうところでしょうか?
「①同乗者の怪我の防止 ②車外放出を防ぐ、その辺りを防止するため、体を守るためにシートベルトをつけてもらうということです」

ー意外に『着用義務』を知らない方がいるようですが。
「2008年から始まったとはいえ、免許の更新時にしっかり講習を受けているはずなので、まず運転手さんで知らない人はいないと思います。ただ年少者では知らない子もいますし、それから知っていても、要は『自分が事故するわけがない』とか『自分は大丈夫だ』とか、そういう考え方があってシートベルトをしないであるとか」
後部座席のシートベルト「運転する人がきちんと着用呼びかけを」

「それから、乗るときには『シートベルトして』って運転者に言われてするけれども、途中で外しちゃったりする人もいるみたいで。例えば、高速道路で切符を切られた人などは、『後ろの席の人が、知らない間に外していた』と言うケースもあるんですよ」
「どっちかというと、『知らない』というよりは、自動車を運転する方がお願いしなきゃ駄目なんですよね、免許を持っている人が言わなければ分からない人もいると思うので」
「もし義務化を知らない人がいるのであれば、運転開始する前に、『全席シートベルトを締めてください』というお願いをしていただきたい、というのがやっぱりありますね」
