「後部座席でシートベルト」しないと事故発生時どうなる?
どれだけ後部座席でシートベルトをしないと危険なのか。JAF(日本自動車連盟)さんに画像を提供して頂きました。そのタイトルは「後席シートベルト非着用時の危険性【JAFユーザーテスト】」です。
【画像⑦】のように、シートベルトをしているのが青色の服の人形、シートベルトをしていないのが赤色の服の人形です。

乗用車が、【画像⑧】のように時速55キロで前方の壁に衝突します。

そして衝突の瞬間…シートベルトをしていない赤色の人形は、【画像⑨~⑩】のように前方に投げ出され、運転席のヘッドレストに頭を打ち付け、さらにシートごと運転席の人形を押しつぶしてしまいました。


一方で、シートベルトをしていた青色の人形は【画像⑪】のように投げ出されることなく、シートベルトで上体がしっかりと固定されていました。

なおHIC(頭部傷害基準値)は【画像⑫】のように、運転席の人形が1171と「頭部に重大な損傷が発生する可能性あり」の数値(1000)を超え、シートベルトなしの後部座席で2192と「死亡や重傷につながる致命的な頭部損傷を負う危険性が高くなる」数値(2000)を超えました。

事故に遭ってからでは遅い!きょうからでも後部座席でシートベルトを
JAFでは、後部座席でシートベルトを着用していなかった場合、
①車内の構造物(柱や座席など)に激突し、傷害を負う
②運転者や助手席の同乗者とぶつかり、危害を加える
③窓から車外に放り出される
といったリスクが非常に高いといいます。

JAF岡山支部では、「後部座席シートベルト着用が、いまだに定着していない。自分と同乗者の命を守ることの重要性を子どもに示すためにも、大人が率先して必ず、全ての座席でのシートベルト着用をしてほしい」と呼び掛けています。
そう、事故に遭ってからシートベルトを着用しても、手遅れなのです。きょうからできる簡単なこと、ぜひ皆さんも命を守るために実践してください。
