美術品修復のために県が初めて実施したクラウドファンディングについて。先月末が締切でしたがその結果は?

熊本県立美術館が所蔵する細川コレクションの1つ、横山大観(よこやま たいかん)の屏風画「雲去来(くもきょらい)」。

雨に煙る琵琶湖を描いた水墨画ですが、よく見るとシミや亀裂が・・

しかし、その修復費用は実に約1460万円。そこで県は、去年10月から3か月間クラウドファンディングを実施しました。

そして、いくら集まったのかというと…

県立美術館 学芸普及課 林田龍太 課長「376人の方に御寄附頂きまして、総額1018万7000円。『ありがたい』という言葉以外に感想の言葉が見当たらない」

なんと1000万円を超える寄付が集まりました。

どんな人が寄付したのか。

県教育委員会文化課 坂井田端志郎さん「応援して下さった方の4割が県内の方ということで、本当にありがたいと思っています」

県外からの寄付も熊本出身の人が多くいたと言います。

県立美術館 学芸普及課 林田龍太 課長「色んな方々の気持ち・寄付によって修復なされるということで、作品の素晴らしさのみによらない別の側面からの価値を付けることができたのではないか」

修復を終えた作品は、2年後に見られる予定です。