熊本の問題や現状を独自目線で取材する「RKK深掘り調査班」

「修学旅行先で、校長や教員が勤務時間外に生徒の前で飲酒した」というニュースをお伝えしました。そこで、街の人はどう感じたのか話を聞きました。

80代「私はいいんじゃないかと思うけど。そういうので何かが起こったらダメだけど。先生も休む時間が欲しいんじゃないですか」

「昔は当たり前の光景だった」という声も…。

50代「先生たちも修学旅行だけん別に1杯飲んだら飲んだでいいんじゃないくらい。風潮的にはそういうコンプライアンス的なものはなかった時代だったかなと思います」

一方で、生徒の前での飲酒や、緊急時の対応を問題視する意見もありました。

20代「修学旅行に行くのは未成年なので、生徒の前、修学旅行で飲酒するのは良くない」

30代「子どもたちの命を預かっているので、親御さんは心配するかな」

このニュースに対しては、ネット上でも多くの意見が寄せられています。

その一部がこちらです。

『子どもの前での飲酒は良くないが、夜間は良いのでは』

一方で…

『教師の行動を制限するなら、報酬を払うのが筋』

『制度設計をしっかりしないと、負担は減らない』

飲酒の是非はもちろんありますが、教員の勤務時間や待遇に関する意見が多くみられました。

『修学旅行での勤務』その定義と手当

はじめに町の教育委員会への取材を元に「修学旅行での勤務は宿泊先に戻るまで」で「手当はない」としましたが、県の教育委員会に取材したところ1日5100円の手当が一律に支給されていることが分かりました。

さらに、いつまでを勤務時間とするかについては、学校ごとに決められるということで他の地域にも聞きました。

熊本市では、ほとんどの学校が子どもたちの就寝時間までが勤務時間。

一方で、菊陽町や益城町では多くの学校が「勤務は宿泊先に戻るまで」となっているそうです。

当事者はどう思っている?

県内の中学校に務める現職の校長はRKKの取材に「勤務時間外のリスク管理を問われるなら全て旅行業者に委託するしかない」と教員の勤務時間を管理する難しさを語った上で「生徒の前での飲酒は問題だが、勤務時間外に自分の部屋で飲むのは個人の裁量だと思う」と述べています。

また別の学校の教員は「会議や見回りなどで午前0時すぎまで業務がある。行かなくてもいいなら、行きたくない」と本音を語ってくれました。