山鹿で受け継がれる伝統の雑煮
熊本市を離れ山鹿市へ。鹿北町にある複合施設「癒しの森ゆーかむ」。こちらのレストランには、熊本県内でもちょっと珍しい雑煮が。
山鹿で受け継がれている伝統の雑煮とは…?

癒しの森ゆーかむ 矢田智美支配人「『納豆栗雑煮』というのがこの辺りでは食べられています」
『納豆』に『栗』と意外な具材が並ぶ雑煮。まず目につくのが、一個丸ごと入った山鹿特産の栗です。「やりくり上手」を願う意味があるのだそう。

そして雑煮の横には納豆。その隣に添えられた白い調味料は…?
矢田さん「お砂糖です。砂糖を納豆に入れます!」

砂糖をどっさりいれて、かき混ぜると驚くほど強い粘り気が。
これをどうやって食べるのか…?
矢田さん「雑煮は普通に食べます。汁まで全部食べてしまいます」
そういって、残るは餅だけに。そして残った餅に「砂糖入りの納豆」を豪快にかけて…豪快に食す!

矢田さん「おいしい!お餅の甘納豆かけみたいな(笑)食べてみたら『あ!おいしい!』みたいな」
今回、雑煮を作ってくれた調理担当の北原さんは、生まれも育ちも鹿北町。小さい頃からこの食べ方に親しんできたといいます。
癒しの森ゆーかむ 北原時子さん「母親がお正月には作って食べさせてくれたので、それをそのまま受け継いでいる感じ」

正月定番の雑煮。家庭や地域で味は違っても込められた思いは同じのようです。
寺本先生「家族から受け継いだ幸せを願った料理だと思います。各家庭でそれぞれの工夫があっていいものだろうと」
地域でとれる食材を使ってつくられる雑煮、そうはいっても「食べるのは大好きだけど作ると面倒そう…」という方におすすめの場所をご紹介します。