皆さん、スパイスはお好きですか?
様々なスパイスの組み合わせで沢山の味が楽しめる、大人気の調味料ですよね!
そんなスパイスの中でも特に人気なのが「トウガラシ」。
今回は、熊本県内でトウガラシ栽培に力を入れている企業を取材しました。トウガラシ栽培に力を入れるのには訳があるようです。
『味でも日本一』『量でも日本一』のトウガラシを目指して

人吉市の農家「今年のはコショウ(トウガラシ)が大きいので作業が楽です。去年はもっと小さかったです」
9月5日、熊本県人吉市の西に位置する下原田町(しもはらだまち)で行われたのはトウガラシの収穫です。

エヴァウェイ 石原卓也さん「日本の市場で出回っているトウガラシの“99%近く”が海外からの輸入品です。(国内産のトウガラシは少ない)ですので、この人吉地区で『味でも日本一』『量でも日本一』を目指そうと」
そう話すのは、熊本市に本社を持つ自然食品などを扱うメーカー「エヴァウェイ」の石原さんです。
近年の「激辛ブーム」もあり、この企業では去年、出荷したトウガラシの量は約20トンと右肩上がり。これから国産食材へのニーズもさらに高まると見据え『唐辛子日本一プロジェクト』を立ち上げました。

現在、種類の違うトウガラシで様々な商品を開発・販売しています。
商品の原料は、加工会社が契約農家に種を配布して育ててもらい、加工会社が契約農家の収穫した実を買い取っています。

そんな『唐辛子日本一プロジェクト』の生産地として目をつけたのは、人吉市の中山間地でした。
石原さん「人吉・球磨地域は水も豊富で、寒暖の差もあり、トウガラシに限らず農作物や果樹の栽培に適している地域です」

一方で地元の農家は多くが高齢者で、耕作放棄地が多く、鳥獣被害にも悩まされています。
農家「トウガラシはシカが食べないからいいですね」
トウガラシは鳥獣被害にあいにくく、栽培にあまり手がかかりません。そのため、露地栽培で狭い面積でもプロジェクトに参加できることが魅力です。
『唐辛子日本一プロジェクト』は15年前(2008年)に始まり、現在は人吉地域を中心に100軒以上の農家が取り組んでいます。しかし、日本一を目指すにはまだまだ数が足りません。
収穫の合間に、石原さんたちは別の地域で野菜を育てている農家を訪ねました。

石原さん「この辺にイノシシとかは(でますか)?」
人吉市の農家「自慢じゃないけど、この辺りはイノシシや猿やシカがたくさんいます」
石原さん「唐辛子は鳥獣被害が少ない作物になりますので(いかがですか)」
人吉市の農家「(この辺りは)年寄りばかりなのでなかなかたくさんは作れないと思っていますが、やれるだけやってみましょう」
石原さんは農家を直接訪ね、話を進めている様子です。

そうしてプロジェクトで手摘み収穫されたトウガラシは、人吉市内にある加工場に集められ、変色したものなどを選別し乾燥させます。この「乾燥」がおいしいトウガラシの商品価値を上げる重要な工程です。

石原さん「真ん中の黄色くなっている部分は『カプサイシン』と言われる辛味成分が入っているところです。乾燥することで、カプサイシンが皮(果実)にまで広がり、全体的に辛さを感じるようになります」
乾燥させること約24時間。できあがったのが『九州一味』です。

石原さん「ただ辛いだけではなく、うまみや甘みを感じられるトウガラシに仕上がっています」
食材の味を引き立てる香辛料としてはもちろんですが、この一味をご飯のお供にして食べられる一品を教えてもらいました。
それは「大葉のピリ辛韓国風醤油漬け」。

【材料】
・大葉5~6枚
・しょうゆ 大1
・砂糖・いりごま 各小1
・にんにく・しょうが チューブで少々
・ごま油 少々
●『九州一味』 お好み(オススメは5振り)
作り方は簡単。大葉以外の調味料と「九州一味」を加えてタレを作ります。最後に大葉を浸して上からラップで密着させ、1時間以上漬け込んだらできあがりです!
石原さん「まだまだ原料(トウガラシ)も足りないですし、需要はあると思いますので、そこにお応えできるような取り組みをしていきたいと思っています」










