熊本県内に住む高齢者、65歳以上の人口は約55万人。
熊本県民の約3人に1人が高齢者となる中、孤立を防ぐための取り組みが求められています。
遺体を発見するまで約3週間
記者「遺体は、住宅と畑を結ぶ石階段の途中で発見されたということです」

7月、八代市坂本町で見つかった一部白骨化した遺体。
DNA鑑定などの結果、この家に住む88歳の女性であることが分かりました。
死因について警察は、病死や事故の可能性が高いと見ています。

7月6日を最後に再び家を訪ねた女性の長女が遺体を発見するまで約3週間。
一人暮らしの高齢者などが誰にも看取られず亡くなるケースが、熊本県内で進む高齢化とともに社会問題となっています。

熊本県の人口のうち約3人に1人は65歳以上。
さらに高齢者の一人暮らし世帯は約9万2000世帯と増加傾向にあります。

熊本県内では熊本地震の後、仮設住宅などで被災者の「孤立死」が問題となり、今年6月には、熊本県が災害に関わらず実態把握が必要として、孤立世帯や孤立死の調査に乗り出しています。
