県内では今年上半期、特殊詐欺の被害件数が去年より増加したことが明らかになりました。

特に、架空請求詐欺被害が増加していて、警察が注意を呼びかけています。

犯人「利用料金が1年間長期未納ということで本日採取での通知が来ています」

これは今年の5月、熊本市に住む女性の電話にかかってきた架空請求詐欺の実際の音声です。犯人は、利用料の未払いを理由に民事裁判で訴えられるなどと言い、言葉巧みに金を払うよう促します。

犯人「現在、民事裁判の手続きが進んでおりまして早急に対応が必要になっている」

県警によりますと今年1月から6月までの半年間、県内で確認された特殊詐欺の被害は64件と去年の同じ時期に比べて増加。

特に架空請求詐欺は26件と、2倍以上になっています。

また、県内では「NTTファイナンス」をかたる架空請求詐欺も相次いでいて、先月は1000万円以上の被害も確認されています。

警察は「電話でお金の話をされたら詐欺を疑い、身に覚えのない支払い要求があった際は、まず身近な人や警察に相談してほしい」と呼びかけています。