熊本県民栄誉賞を受賞した蟻田功(ありた いさお)さんが亡くなっていたことが分かりました。96歳でした。

蟻田さんは旧制熊本医科大学(現・熊本大学医学部)を卒業後、旧厚生省を経て、世界保健機関(WHO)で天然痘根絶のプロジェクトリーダーとして活躍、県民栄誉賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

蟻田さんは2023年3月17日に老衰のため、熊本市の高齢者施設で亡くなったということです。
訃報を受け蒲島知事は「蟻田さんのご功績は、県民は勿論のこと日本国民にとってこの上ない誇りです。謹んで哀悼の意を表します」とのコメントを発表しています。
※天然痘の根絶とは:WHOによる天然痘根絶計画により1977年ソマリアにおける患者発生を最後に地球上から天然痘は消え去り、その後2年間の監視期間を経て、1980年5月、WHOは天然痘の世界根絶宣言を行いました。(厚生労働省HPより)