熊本市の住宅街などで「異臭がする」との119番通報が相次ぎましたが、原因は分かっていません。

4月23日 午後8時ごろ、熊本市中央区帯山(おびやま)2丁目で「異臭がする」と119番通報がありました。

記者「通報から1時間半が経ちましたが、現在もこのあたりには硫黄(硫化水素)のような臭いが漂っています。」

同じ時間帯、異臭に関する消防への通報は、この地域以外にも熊本市中央区新町や東区京塚本町、南区近見など熊本市の広い範囲からあり、問い合わせまで含めると18件にのぼりました。

歩行者「硫黄(硫化水素)っぽい臭いがしますね、1時間くらい前から」

消防によりますと体調不良を訴えた人はいないということです。

消防と警察は、通報があった周辺を調査しましたが異臭の原因は分かっていません。

この異臭について、熊本地方気象台は「昨夜は東よりの風が強く吹いていたため、阿蘇から熊本市方面に向かって、山から吹き下りるように火山ガスが流れてきた可能性もある」とのことでした。

熊本県の観測でも、火山ガスに含まれる二酸化硫黄の濃度が4月23日 午後9時に熊本市で一時的に上昇したことが確認されました(健康への影響が出るレベルではない)。

火山活動の影響も心配されますが、阿蘇中岳の活動自体に変化はないということです。