いじめの事実を認めない元同級生に
全ての和解が成立しても辛さを抱え続ける両親。当初は、元同級生4人に対し合わせて1100万円の損害賠償を求めていました。

智彦さん「たとえこの裁判に勝訴したとしても、一生許すことはない」
提訴してからも、元同級生はいじめの事実を認めず、裁判は思うように進みませんでした。先が見えず、両親は何があったのかを知りたいと和解案を示します。

すると、4人のうち2人とは2022年10月までに、いじめの事実を認めた上で謝罪し、10万円を支払うことを条件に和解が成立しました。
智彦さん「(裁判が)少しずつ進みよるよ」

いじめへの関与が大きいとされた残る2人については、和解の条件が厳しく、両親の代理人弁護士は「和解は絶望的」としていましたが、2022年11月にそのうち1人の男性と50万円を支払うことなどで和解しました。
和解条件はなぜそれぞれ異なるのか?
--元同級生4人は、それぞれ和解の条件が違いますね。
記者「先に和解した2人は和解金10万円、後に和解した2人は50万円。そして、最後に、きょう和解した4人目については5年後、10年後の文書提出が義務付けられています」

--なぜ条件が違うんですか?
記者「いじめへの関与の度合です。両親の代理人によりますと後に和解した2人がいじめを主導していたと見られるということです」

--きょう和解した女性は5年後、10年後に文書の提出が義務付けられていますが、少し先の話です。どうなるんでしょうか?
記者「代理人によりますと和解金を払わないことについては財産の差し押さえができるものの文書の提出に強制力はなく提出されない可能性もゼロではないということです」