冬季五輪での日本代表の活躍で注目を集めたカーリング。その人気が今でも続いているのか?米満薫アナウンサーが熊本市で開かれた体験会に参加して調べてきました。

カーリング女子日本代表が銀メダルを獲得した北京五輪からおよそ1年。南国の熊本でもあの時の「カーリング熱」は続いているのでしょうか。

県カーリング協会が主催した体験会を訪れると男女12人の参加者が。定員14人に対し8割以上の参加率ということで人気は根強いようです。

米満アナを教えるのは熊本市の中学2年生、川田 亜依(かわた あい)選手(14)。カーリング歴5年です。

最初に挑戦したのは「スイープ」と呼ばれる動作。丸い石「ストーン」をコントロールをする重要な動きでブラシで氷をこすり表面に水の膜を作って勢いを調整します。

川田 選手「イェスと言ったら掃いてください。ウォーと言ったら掃かないでください」
米満「イェスが掃く?ウォーが掃かない?難しいな…」

掛け声に合わせての動きに…

川田 選手「ウォーウォーウォー…イェスイェスイェス!はい頑張れ!…ウォーウォー」
米満 「きついですね…本当だったら何メートル掃くんですか?」
川田 選手「40メートルずっと掃きっぱなしです」
米満 「40メートル…」

実際の試合ではストーンを放つ場所から「ハウス」と呼ばれる赤と青の円に向かってこの動きを何度も繰り返します。1試合でスイープする距離はおよそ2キロとも。かなりの体力が必要なんです。

そして次はいよいよストーンを滑らせる「デリバリー」。

実際に投げてみますが、全く進みません。ですが…
川田 選手「おぉナイスです!」
米満 「ナイスですか?僕自身が滑らなかったですけど…」

このリポートで競技の魅力が伝わったかどうかわかりませんが…他の参加者たちを見ると…(氷上で転びながらも)カーリングの楽しさを肌で感じているようです。

「(最初より)少しだけ自分なりに上達していると思うので、そこが分かってくると楽しいです」
「見るのとするのでは違いますね。次回あればまた参加したいと思います。難しいですけど、楽しいですね」

そもそも、なぜ南国・熊本でカーリングが?

2017年にカーリング好きが集まった「熊本カーリングクラブ」が南国・熊本からも全国で闘える選手を輩出したいと日本カーリング協会に加盟し、熊本の協会が創設されました。今では、全国大会に出場する選手が県内にいるなど競技の底上げに繋がっています。

体力はもちろんですが、石の配置など高度な戦略も必要なことから「氷上のチェス」とも呼ばれるカーリング。みなさんも体験会に参加して「先を読む力」と「体力」を身につけませんか。