阿蘇山が噴火した際に「家畜を置いて逃げたくない」という地域住民の声を受け、熊本県は住民だけではなく「家畜」も安全な場所へ避難できるよう支援する方針を明らかにしました。
18日に開かれた熊本県火山防災協議会では、2022年11月に行われた総合防災訓練の成果や課題が発表されました。
このうち、地元畜産農家などへの聞き取り調査では「避難指示が発令されても、家畜を置いたまま逃げたくない」という意見が複数あったということです。
これを受けて県は、農家が避難する際に家畜も安全な場所へ避難させることができるよう、トラックの手配や受け入れ先の選定などの支援を行う考えを示しました。
このほか住民の避難先については「短時間で避難でき、日常の生活圏を考慮することが必要」として大分県竹田市と宮崎県高千穂町の 県外の2つの自治体を広域避難計画に追加しました。