台湾に本社を置くTSMCの熊本県内進出をきっかけにその経済効果を広げようと、蒲島郁夫(かばしま いくお)熊本県知事らが台湾を訪れ、熊本をアピールしました。

半導体製造大手TSMCがこの日発表した決算を受け、蒲島知事が口にした言葉は…

蒲島郁夫 熊本県知事「想像を絶する大きさ、想像を超える利益率。すごいなと思いました」

2022年12月の通期決算は、売上高がおよそ9兆8000億円。さらに、純利益は4兆4000億円と世界をリードする半導体企業です。そのため台湾経済界も熊本への進出をビジネスチャンスと捉えていて、経済交流会では地元銀行のトップが…

玉山銀行 ファン ナンジョン 頭取「TSMCのサプライチェーンにまつわる企業も多く、熊本と繋がることになる。そのため肥後銀行と提携してより良いサービスを提供していきたい」

サプライヤーと呼ばれるTSMCと取引をする台湾の企業が熊本への進出を検討しているとし、連携を求めました。

これに対し肥後銀行のトップは…

肥後銀行 笠原 慶久 頭取(熊本経済同友会会長)「すでに台湾からの進出企業の紹介をいただいている、もっともっと協力してやっていきたい」

台湾からの企業進出が順調に進んでいると答えました。

また、TSMC本社への訪問では、蒲島知事が廖 永豪(りょう えいごう)副社長たちと面会し、熊本を訪れる従業員の住宅や教育環境の受入れ体制を説明しました。

蒲島 熊本県知事「熊本に対する愛情も感じましたし、とても良い関係が築けるのではないかと確信しました」

さらに、台湾最大手の航空会社チャイナエアラインに対し、熊本ー台北線の定期便就航を要望し、今回の台湾訪問の手ごたえを次のように語りました。

蒲島 熊本県知事「公費を使ってきているので100点満点といいたいですが、90点。ここでキチンと台北直行便の就航を決められなったから。でも、結果はすぐ分るんじゃないですか」