熊本市交通局が実施した市電に関するアンケートで、サービス全体に対する満足度は55.8%で、過去最低だった前年から改善しました。
このアンケートは、市電のサービス向上につなげようと、市交通局が市民などを対象に毎年行っているものです。
今回は4月中旬から1か月間、インターネット調査を行い、2478人が回答しました。
このうち市電の満足度については、55.8%が「満足」もしくは「やや満足」と答え、記録が残る2009年以降、過去最低だった前年から4.5ポイント上昇しました。
一方、項目別では電停施設に約32%、市電車両に約22%が不満を示していて、市交通局は「引き続き改善を図りたい」としています。
また、項目別の満足度を複数回答で聞いたところ、「運賃」が67%、「乗務員の接客」が61.4%、「情報提供サービス」が58.2%――の順に満足度が高い結果となりました。
一方、不満足度では、「電停施設」が32.3%、「市電車両」が22.3%、「市電路線」が21.4%――でした。
この結果について市交通局は、「運賃は均一運賃への評価の他、乗務員の接客については、強化している教育や、声を出すことによる安全確認の徹底などが一定の評価を得た可能性がある」と分析しています。
不満足度が高い項目については、「電停の幅や車両への乗りにくさについて指摘する声もあり、電停については市のバリアフリー化計画に基づいて進め、低床車両の導入なども図りたい」としています。
なお今回初めて、2024年11月に導入した「新型3両編成車両」についても質問しています。
回答結果では、利用者のうち78.5%が「とても利用しやすい」もしくは「利用しやすい」と答えていて、利用者は、おおむね好意的な受け止めをしていることが分かります。
ただ、利用者の中からは「中央ドアから降車できず混雑する」など、導線の問題点を指摘する声の他、「もっと横並び座席(ロングシート)にしてほしい」といった座席やシートの改善を求める意見や、「歴史ある車両をもっと走らせてほしい」といった声も寄せられています。
今回のアンケート結果について市交通局は、「安全運行の徹底や路線の延伸など、市電への改善要望も根強いことから、今後はさらに安全性と利便性の向上を図り、運転士の確保も引き続き進めたい」と話しています。









