「我が家」見ないまま 夫の隆さん死去

去年、夫の隆さんは「災害に負けない町を作ってほしい」との気持ちはある一方、地震から9年を経ても先が見えないことへの憤りを漏らしていました。

夫・隆さん「とにかくイライラします。いつまでも工事が始まらない。ずっとですよ。もうちょっと住民のことも考えてほしい」

こう話していた隆さんは、去年12月に76歳で亡くなりました。

再建した我が家を見ることはできませんでした。

小嶺ひろ子さん「もうちょっと居てほしかった。三女たちと一緒に2世帯住宅にしようとか、いろいろ話をしていたので。まさかこんなに早く亡くなると思わなかった」

熊本県は「創造的復興」を標榜し進めていますが、小嶺さん一家の「未来」はまだ見えません。

小嶺ひろ子さん「区画整理事業はいつ終わるんだろうとは思います。こちらに予定はあっても、なかなかその通りにはならないじゃないですか。どうなるんだろう。そのうちに私も・・・頑張って生きていかなければいけないなと。自宅再建を見届けるまでは」

「隆さんの分まで再建を見届ける」

小嶺さんはその思いを胸に今日も再建への道のりを歩いています。

小嶺家の工事はいつ始まるのか

小嶺さんの区画の工事がいつ始まるのか、そしていつ引っ越しができるのか。

県には「移転にかかる調整に時間を要しているため、現時点で工事開始のめどは立っていない。再来年度の事業完了に向けて引き続きていねいに進めたい」としています。