RKKには、動画だけでなく放送に使用した写真や資料写真も多数保存されています。半世紀以上前の熊本を写した懐かしい写真の中から、今回は下通と新市街を紹介します。
古い写真なので変色・退色が進んでいますが、AIを使った退色補正と人力での調整で、当時の風景がよみがえりました(AIによる補正は必ずしも正しい色合いを再現していない場合があります。ご了承ください)。
【熊本の繁華街・下通と新市街】
熊本市中心部の商店街、「上通」「下通」「新市街」は、どれも全国でも有数の道幅とオーニング(天蓋)の高さを誇るアーケード街で、常に多くの人で賑わう場所です。ここがオーニング付きの歩行者天国として整備されたのは1960年代後半から。それ以前は、自動車も通行する普通の道路でした。
下通にオーニングが完成【昭和44年・1969年】~RKKニュースミュージアム~ 熊本
これは、熊本の秋の風物詩、藤崎八幡宮秋の例大祭の写真です。南北に伸びる下通商店街は、北から順に新天街(1番街)、2番街、3番街、4番街と呼ばれます。写真には「4番街」という標識が写っており、下通4番街と新市街が直角に交わる交差点付近から、下通方向を捉えたものであることがわかります。
画面奥を見ると、下通2番街のあたりまでは既にオーニングがあります。2番街のオーニング完成は1969年(昭和44年)11月、また3番街・4番街のオーニング工事は1970年(昭和45年)秋以降なので、写真は1970年秋の例大祭の日に撮影されたものだと思われます。
こちらは同じ場所から、新市街方向を捉えた写真です。戦後映画館街として栄えた新市街は、1979年(昭和54年)にオーニングが完成、「サンロード新市街」となりました。
新市街の花畑町側(西側)入口近くには、「銀丁百貨店」がありました。銀丁は1930年(昭和5年)に開業した、新市街の中心的な商業施設でした。通りにかかる「銀丁」の看板奥の四角い窓がたくさん見える建物が、戦後1951年(昭和26年)に営業を再開した銀丁の店舗です。電車通り・新市街・銀杏南通りに面した複雑な形をしていました(下の地図を参照ください)。熊本では戦後初の鉄筋コンクリート造の本格的な百貨店で、1976年(昭和51年)まで営業していました。













