RKKには、動画だけではなく放送に使用した写真や資料写真も多数保存されています。半世紀以上前の熊本を写した懐かしい写真の中から、今回は熊本市中央区の水道町交差点を捉えた3枚を紹介します。
古い写真なので多くは変色・退色が進んでいますが、AIを使った退色補正と人の目による調整で、当時の風景が美しくよみがえりました(AIによる補正は必ずしも正しい色合いを再現していない場合があります。ご了承ください)。

【水道町交差点】
国道3号と、通町から健軍方向に向かう通称「電車通り」が交わる水道町は、熊本市内でも最も交通量の多い交差点のひとつです。

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1枚目は、現在熊本県民交流会館パレアが建っている角から大甲橋方向を捉えた写真です。熊本市電は現在と同じカラーリング。熊本市営バスの緑色の車体も見えます。画面左手方向に市電の軌道が分岐していますが、これは国道3号を走っていた熊本市電1系統「子飼橋線」の線路です。画面右端、歩道に建っている塔のような小さな建物は、分岐する市電のポイント切り替えを行う監視所だと思われます。

残念ながら撮影時期が記されていないので、画像から推測してみましょう。大甲橋の向こうに「ナフコ家具」の看板が見えますが、株式会社ナフコの創業は1970年(昭和45年)。また市電の子飼橋線は1972年(昭和47年)に廃止されていますので、撮影されたのは1970年から72年の間だと考えられます。画面中央の、屋上に看板を設置する工事をしている建物で現在も営業している日教社模型店に伺ったところ、1972年頃の撮影ではないかということでした。

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2枚めでは、信号が青になって多くの車が行き交っています。大甲橋方向に進む赤い車体は熊本バスですね。中央左の「リッカーミシン」の看板がある建物は、ごく最近まで営業していました。太陽生命のビルの奥に見える二階建ての屋根は、1975年(昭和50年)まで水道町にあった熊本赤十字病院です。

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3枚目は、浄行寺方面に向かう国道3号を捉えています。白地に赤青のラインが入ったバスは九州産交バス。「三信衣料」「米白餅本舗」「千歳農園」といった、今も営業を続けている老舗の看板も写っています。

現在の水道町交差点(2025年12月撮影)