
お正月には家族でかるた・・・というのも最近は少なくなってしまいました。映像はおよそ50年前、1977年の正月にお年寄りが集まって「ウンスンカルタ」を楽しむ様子です。ウンスンカルタとは、16世紀の後半にポルトガルから日本に伝わった「南蛮カルタ」がルーツといわれ広く遊ばれていましたが、「寛政の改革」で幕府が禁止した後は、全国でも人吉・球磨地方だけに伝えられてきました。当時のニュースはこう伝えています。

「人吉地方に伝わる珍しいウンスンカルタ会が昨夜、人吉市でありました。このウンスンカルタは、相良藩第22代頼喬公の夫人が京都から嫁入り道具として持参したと伝えられ、昭和40年、県の無形文化財に指定されています。昨夜は、人吉市などからお年寄り8人が集まり、車座になってカルタ取りです」


カードの構成はトランプとよく似ています。数札が1から9の9枚と、女王様や竜などの絵札が6枚の15枚が1セットで、スペードやハートに相当するマークが5種類あるので合計75枚。「ナポレオン」や「ブリッジ」のようなルールで、4対4のチーム戦で遊びます。

「昔は、泊まり込みで対抗試合をしたというこのウンスンカルタも、現在、遊び方を知っているのは、僅か十数人のお年寄り達だけで、後継者探しが大変だと言う事です」

その後ウンスンカルタは人吉の愛好者の努力の結果、子供から大人まで楽しめるカードゲームとして普及し、毎年全国大会が行われるまでになっています。映像の後半は2008年の全国大会の様子です。

「人吉市ではきょう、県の無形民族文化財に指定されているウンスンカルタの全国大会が開かれました。大会には、地元をはじめ東京や奈良などから22チームおよそ100人が参加。人吉市中心部の加治屋町通りに設けられた11ヵ所のゲーム台でチーム合計の勝ち数などを競いました。参加した人たちは、カードの表と裏を置き間違え手の内を読まれてしまったり、指し手が甘く簡単に相手に手の内を見透かされたりしながらも歓声をあげながらゲームを楽しんでいました」
2025年も11月に大会が行われ、熊本県立大学のチームが優勝したそうです。












