1度の田植えで2度収穫
ふっくらと炊き上がったお米。 実は「再生二期作」という、これまでとは異なる栽培方法で採れたコメです。 コメ不足や温暖化による不作など、コメ問題の打開策として期待される新たな取り組みに迫ります。※2025年11月21日放送
熊本県菊池市にある「きくち観光物産館」には、地元の農家が丹精を込めた新米が並びます。 その中に、あまり見かけない品種がありました。

きくち観光物産館 中嶋広宣支配人「『にじのきらめき』は、今年初めて取り扱った商品で、『再生二期作』といって、2回収穫できるんです。今から注目していく品種になるのかなと」
作っているのは、熊本県七城町のコメ農家・坂本さん夫婦です。 近年の猛暑でコメの収量が落ちてきたことから、今年初めて再生二期作に挑戦しました。
コメ農家 坂本道博さん「『にじのきらめき』は耐暑性があって、良食味で収量がいっぱい取れるという記事を見たので、まずは自分で作ってみようということで」
再生二期作とは、一度の田植えで2回収穫ができる栽培方法です。 2か月ほど早めに田植えを行い、夏に1度目の稲を収穫します。通常より高い位置で刈り取り、その切株から再び伸びてくる「ひこばえ」と呼ばれる芽をそのまま育てます。

坂本さん「もうただ水を張って、肥料をやって成長を見守るわけです」
そうすると、秋に再び穂が実り、2回目の収穫が可能になるのです。












