熊本県大津町(おおづまち)にある「コメノパンヤ 玄氣堂(げんきどう)」。


その名のとおり、こだわりはパンの主な原料が「玄米」ということ。


利用者
「すごくモチモチして、美味しいのでよく利用しています」


玄氣堂のパンの原料を作るのが、菊陽町(きくようまち)にある「熊本玄米研究所」


この2社は、農耕機械を販売する会社「中九州クボタ」の子会社で、減少傾向にあるコメの消費を広げようと作られました。

中九州クボタグループ 熊本玄米研究所 浦 博之 専務
「(国内で使用している小麦の)99%が輸入小麦ですね。そこのところを切り替えて、米に代えたいという思いがあるわけです」


こうして9年前に設立された「熊本玄米研究所」は、当初から食物アレルゲン7品目を使わないパンなど、玄米の加工品づくりを行っています。


その玄米は熊本県内で収穫されたもの。


さらに「白米」ではなく「玄米を使う」というところに大きな理由が。


ふっくら炊かれた白いご飯。この一粒は精米され、磨き上げられた「胚乳」だけの白米です。


一方で、玄米は ぬかや胚芽の部分などがついた精米される前の状態です。


浦 専務
「米の栄養の80%が糠の部分と胚芽という部分ですね。そこの部分をやっぱり100%使って製品化する」


そう意気込む研究所責任者の浦さん。栄養たっぷりの玄米で消費量を上げようというのが狙いなのです。しかし、そこには問題点が…