豪雨から5年、迫るリミット
2020年7月に熊本県を襲った豪雨で、人吉市では災害関連死を含む21人が死亡し、全世帯の約2割にあたる3398世帯に住宅被害が出た。
今回の遺失物は、災害ごみ置き場や流木に紛れて見つかったもの、住宅の敷地内で見つかったもの、人吉市から約50㎞離れた八代市の港で見つかったものもある。
そのため「人吉市外から流れてきた可能性もある」と、担当者は話す。

市は、これまで遺失物の保管・返還を続けてきたが、劣化が進み、保管そのものが難しくなってきた。そのため、返還事業は年末で終える予定だ。
現物は画像データを残し、お焚き上げなどをする。
「一つでも多く、持ち主の手元に返したい。まずは市が保管していることを知ってもらい、実物を見て欲しい」
その思いで、最初で最後となる展示会を開いた。
展示は10月20日まで。入場は、人吉市役所本庁舎3階で受け付けている。会期後も年末までは実物の確認が可能だ。
【問い合わせ先】電話番号:0966-22-2111 人吉市役所 総務部 行財政改革課