椿油の原料となるツバキの実の収穫が、熊本県天草市で最盛期を迎えています。
天草市天草町の西平椿公園一帯では、約2万本のヤブツバキが自生しています。
冬から春にかけて花を咲かせるヤブツバキは、この時期になると緑色の実をつけます。

10月7日は公園を管理する「西平カメリアクラブ」のメンバーが専用の竹ざおを使ったり、木に登って実を落としたりして収穫していました。
今年は虫の被害も少ないことで良い種が取り出せていて、台風の被害もなかったことから去年に比べ収量が2割から3割ほど多く、豊作だということです。
収穫した実は水分を抜くために1週間ほど天日干しすると、実が割れて種子が取り出せるようになります。

収穫は10月中旬ごろまで続き、乾燥させた後、来年1月ごろに搾り取った油は「天草椿油」として販売されます。