全国でもトップクラスの実力を持つ大澤選手ですがカヌーを始めたきっかけは少し変わっています。

机の上にたくさん並べられているのは、大澤選手が4歳の頃から採集している魚や昆虫などのコレクションです。
今年7月には高校生ながら「水俣市で初確認されたバナナツヤオサゾウムシ」に関する論文を執筆しました。

大澤風季選手(2年)「東南アジアに元々いたゾウムシで」
父・大澤基夫さん(45)「マニアックすぎて、何がすごいのか正直俺もわからない」

今では、大学の研究者たちと一緒に活動もする学者の卵です。
カヌーに、生物の研究に、という二足のワラジを履いてきた大澤選手に将来のことを尋ねました。
大澤風季選手「自分は生き物の方をやりたいと思っていて、高校でカヌーを辞めます。環境を開発せずに絶滅危惧種を守って、共存していける方法があればいいなと思う」
大澤基夫監督「カヌーで培った部分は今後辞めてからも大きなエネルギーや自信になると思うので、逆に辞めてからのほうがこの経験は活きてくると思う」
カヌー選手としての生活も残り1年。更なる高みを目指し、ラストスパートをかけて漕ぎ抜きます!