小さくて長かった旅が終わる
事故もありました。2019年と2023年に起きた玉突き事故では、複数の人がけがをしました。
記者(2019年のリポート)「時速8㎞ほどのモノレールが、あちらの場所で停止して後続の車両が追突したということです」
2019年は制御装置の誤作動、2023年はモーターの不具合などが原因でした。

さらにレールや支柱の老朽化が進み、モーターなど部品調達も難しくなったことから、熊本市は運行の終了を決めました。
それでも、残り少ない旅を楽しむ人たちの姿が絶えません。
菊陽町から(20代)「最後に乗っておこうかなと思って」
熊本市から(70代)「40年ぶりぐらいですかね。まだあの頃は子どもも小さかったな、と思いながら乗りました」
熊本市から(30代)「寂しいものはありますね…」
熊本市動植物園 高倉智浩副園長「モノレールがなくなった後も、開園100周年に向けたサバンナエリアの整備など、子どもからお年寄りまで安心して楽しんでもらえるような動植物園になるように、スタッフ一同、一丸となって努力していきたい」

様々な思い出を乗せて走り続けたモノレール。
運行最終日は9月30日です。
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