熊本市動植物園のモノレールが、この9月いっぱいで運行を終了することが発表されました。設置から45年が経ち、レールや支柱の老朽化が進みモーターなどの部品調達が難しいことが、運行終了の理由です。

遊具として楽しむだけでなく、高い視点から動物を観察できるモノレールは、多くの来場者に親しまれてきました。映像は、昭和54年(1979)年4月にモノレールが開業した際のニュースフィルムを、4Kの高解像度でデジタル化したものです(このサイトでは解像度720pで表示されます)。当時のニュースはこう伝えています。

「熊本動物園にきょうからモノレールがお目見えしました。これは動物園が開園して50年を迎えたのと、熊本市が市政が敷かれて90年になるのを記念して作られたもので、10時から開通式が行われました。

モノレー ル駅に『水辺鉄道動物村』と名前が付けられた後、星子市長、ミス熊本らがテープカットし、子どもたちの試乗会が行われました。

モノレールは、園内のサルやカモが居る池の回り600mに作られ、時速6キロ、6分で一回りします」

熊本市動植物園は開園100周年に向けて大規模な改修が計画されていて、モノレールの代わりとなる新たな遊戯施設の導入も予定されています。