熊本地震の本震から、4月16日で9年です。熊本県南阿蘇村では、本震が発生した時刻に合わせ遺族が祈りを捧げました。
熊本県阿蘇市の大和忍(やまと しのぶ)さんと長男の翔吾(しょうご)さんは、本震発生の午前1時25分に合わせ、当時22歳だった次男の晃(ひかる)さんが土砂崩れに巻き込まれたとみられる、かつての阿蘇大橋の近くを訪れました。

毎年、忍さんたちと一緒に晃さんをしのびにきていた夫の卓也(たくや)さんは去年、病気で亡くなりました。
忍さんたちは、晃さんと卓也さんへ思いを寄せました。
大和晃さんの母・忍さん「谷底の川の流れがみえていたので、晃が巻き込まれたところを想像して、主人も隣にいて、一緒に晃のことを思っているんだろうなって」
忍さん「子どもを亡くした苦しみからの9年は苦しくて辛いものであって、何年経とうとも、きれいな言葉で『前向きに』と言ってみても、なかなか進めるものではない」
