床に大きな亀裂残る小屋

断層のほぼ真上にある消防小屋もその一つ。コンクリート製の床には大きな亀裂が入っています。
濱田会長「ここは地盤沈下。向かって奥は右横ずれが50cm」

地震当時の状態が今も残っていて、震災遺構を間近で見て学べる場は全国でも珍しいことから、地元の小学生だけでなく、他県からも大学で地震や断層を学ぶ学生のほか、防災に取り組む地域団体など、これまで1300人以上の見学を受け入れてきました。
また活断層の研究者と連携して作った断層のはぎ取り標本は、見学プログラムにも活用されています。
広島大学 熊原康博 教授「地元の人が本当に熱心に取り組んでいて、自分たちの地域をきちんと紹介したいとの思いが伝わる。地域の人の取り組みとしては、日本でも類を見ないもの」
そして、2024年11月。日本活断層学会で平田震災遺構保存会は学会賞を受けました。
15年の歴史で研究者や自治体の受賞が続く中、地域の団体が受賞するのは初めてのことでした。

熊原教授「地質、地学的なものから、防災のことまで学べるというのが平田地区の良さだと思います」
活断層学会が「地域住民を主体として震災の実態を伝えるモデル」と評価した平田震災遺構保存会。

濱田会長「この集落が一致団結してコミュニケーションとって命を守る。若い人にもそういう継承をしていく」
見学希望者は、平田震災遺構保存会のホームページにある予約申込書に記入し、メールかファックスで送ることで受け付けが可能です。








