鼻水やくしゃみが止まらないとき、花粉や動物のアレルギーを疑いますが、それ「最近の気温の変化」が関係しているかもしれません。

日常的に誰もが発症する可能性のある「寒暖差アレルギー」とは一体何なのでしょうか?

『花粉症でもないのに…』鼻がムズムズ

――花粉症でもないのに鼻がムズムズしたことは?
10代
「たまにあります。部屋の中でくしゃみが止まらなくなった。お風呂上りとか」
10代「急に暖かくなると身体がムズムズする」

まさに今、悩んでいる人も。

70代の2人組「くしゃみ・鼻水…。これが寒暖差アレルギーなんだってここ数日感じたところ」「知りたい。何が原因?予防策は?」

「寒暖差アレルギー」とは何なのか?

熊本市にある耳鼻咽喉科クリニックを訪ねました。

――「寒暖差アレルギー」って何ですか?
唐木クリニック 唐木將行院長
「気温の変化に身体の反応がついて行けない状態でアレルギー性鼻炎に似たような症状が出ることを指します。医学的な名称では『血管運動性鼻炎』という」

くしゃみなどのアレルギー症状は、鼻の粘膜の中にある「三叉(さんさ)神経」が刺激されて起こる反射反応。急激な気温の変化も、三叉神経を刺激するのです。

ちなみに「熱いお湯に浸かると身体がかゆくなる」のも寒暖差アレルギーの症状の一つなのだとか。

――では、予防する方法は?
唐木院長「気温差が起りそうな場面では、上着を1枚羽織っておく。首元が冷えると急に咳が出るという症状が多いので、そういうところを一定の温度に保つ服装の工夫をすると良いと思います」