熊本県にある剣道の強豪校、九州学院高校剣道部。3大大会(※)の全国制覇は実に32回と圧倒的な実績を誇り、その名は全国に轟いています。
※3大大会(開催順)・全国選抜 ・玉竜旗 ・インターハイ
しかし、日本一を目指す今年の新チームを待っていたのは、険しい道のりでした。
「精神的な厳しさを超えてない」

創部114年の九州学院高校剣道部。学校の道場には多すぎて飾りきれなくなったトロフィーや盾が箱におさめられ、積み上げられています。3大大会での全国制覇は32回。常勝軍団に育て上げたのは、米田敏郎(こめだ としろう)監督(55)です。

米田敏郎監督「子どもたちも日本一になりたいんだって思いで九州学院に来てくれているので、その思いになんとか応えたい」
毎年「日本一」を目指したい選手が全国から集まり、日本一になるべく稽古を重ねています。

そんな強豪チームが1月に出場したのは、新チームで初めて臨む全国大会へ繋がる県予選です。
厳しいレギュラー争いを勝ち抜いた5人で臨む団体戦で、決勝リーグは上位4チーム総当たりです。九州学院高校は文徳高校と共に2勝で、事実上の決勝戦に。
24連覇中の九州学院は相手を圧倒できず、主将の安方(2年)が敗れ、気が付けば勝負は大将戦にもつれ込んでいました。

そして…九州学院大将の中村が面を打ちぬかれ勝負あり。25大会ぶりに優勝を逃しました。
2校が全国選抜に行けるため、全国大会への切符は手にしたものの、厳しい現実を突き付けられます。

米田監督「精神的な部分、厳しさを超えて無い。間に合わなかったのが正直なところかな…」
安方晴真 主将「悔しい気持ちと、自分が負けたので情けないなという気持ちがあります。ここで諦めた終わりなので、一歩一歩のぼって行きたいと思います」