国や地域の違いを埋める “架け橋”
この日の業務は、3歳児健診の通訳です。
日本人の親子が集まる健診の中に、台湾から移住した親子がいる時には、紀さんたちが健診に立ち合い、医師や看護師とのやり取りをサポートします。

「大きい丸はどっちでしょう?」
「(通訳)」
健診は1時間以上続くため、子どもを退屈させない雰囲気づくりも意識します。
紀さん「お医者さんの反応に合わせて拍手をして子どもが答えやすい雰囲気づくりを心がけています」
また、難しい説明もすぐに通訳し、親の理解を深めます。
「上の歯が下の歯をかぶせるのが正常」
「(通訳)」
子どもの健康のために欠かせない定期健診ですが、海外では当たり前ではない地域もあるようです。
紀さん「(過去に)受け入れた家族の中には日本で健診があることが不思議だと言っていた」
健診のように、制度を知れば受けられる支援があります。
国や地域による違いに気づき、どう解決するか、紀さんのような外国出身の職員が果たせる役割は重要さを増しています。

紀さん「台湾と日本と熊本の架け橋になりたい。今は精一杯熊本市で頑張っていきたい」









