熊本大学が、従来とは異なる酵母を使った本格麦焼酎を開発しました。
開発したのは、熊本大学大学院・先端科学研究部の谷時雄(たに ときお)特任教授らの研究グループです。
自他ともに認める“酒好き”という谷教授は、一般的な酒造りに使われる「出芽酵母」ではなく、「分裂酵母ジャポニカス」と呼ばれる酵母を使ったビールや焼酎の開発を進めています。

きっかけは約15年前に起きた研究中のハプニング。分裂酵母を培養する機械が故障し、実験失敗かと思ったところ、アルコール発酵が始まっていて、吟醸酒(ぎんじょうしゅ)のような香りがすることに気づき、研究が始まりました。
今回、谷教授らは「分裂酵母ジャポニカス」由来の新しい株を開発。福岡の蔵元「天盃」と本格麦焼酎「JAPONICUS Barley(ジャポニカス バーリー)s34」を完成させました。洋梨のような甘い香りが特徴です。
谷時雄 特任教授「甘みを感じるところがあってとても飲みやすい」
焼酎はきょう(14日)から300本限定で販売されます。










