2026年4月に合併する予定だった農協・JAが、合併を見送る決定をしたことが分かりました。
JAグループ熊本によりますと、熊本県内には現在、14のJAがあり、それぞれ農家の経営支援や農畜産物の販売事業などに取り組んでいます。

しかし、組合員の減少や高齢化に伴い、JAグループ熊本は2018年、経営基盤の強化を目的に、県全体で一つのJAをつくる『県域JA構想』を掲げて協議を進めてきました。
ところが2023年4月、県内でも有数の販売額を誇るJA菊池が「時期尚早」として不参加を表明。その後も五つのJAの離脱が相次ぎ、残る八つのJAで協議したものの、1月10日に「離脱が相次いだ」として合併の時期を白紙にしたということです。

関係者によりますと、一つにまとまらない背景にはJA間の経営格差があり、合併に難色を示すJAには、単独で経営が成り立つ組織が多くあるということです。
九州・沖縄では宮崎と沖縄が県全体で一つのJAを作っています。今回の決定にJAグループ熊本はRKKの取材に「それぞれのJAの意見を聞きながら今後どうするかを決めたい」とコメントしました。









