2024年11月に熊本市で住宅など5棟が全焼した火事で、高齢女性を救助した会社員の男性2人に感謝状が手渡されました。

感謝状を受け取ったのは、いずれも熊本市西区に住む会社員の藤田国孝（ふじた くにたか）さん（35）と、中尾智哉（なかお ともや）さん（27）です。

藤田国孝さん（左）　中尾智哉さん（右）

5棟が全焼…「けが人ゼロ」だった理由

2024年11月午後2時ごろ、熊本市中央区本山で住宅から火が出ました。近くで電気通信工事を行っていた藤田さんと中尾さんが気付いた時には、既に4mほど火が上がっていたということです。

2人は119番通報するとともに、地域住民と協力して周囲に避難を呼びかけました。そして地域住民に「ほかに逃げ遅れた人がいないか」尋ねたところ、火元の隣の住宅で一人暮らしする、足の不自由な80代女性の姿が見えないことが分かりました。