地下水の保全に取り組む熊本県のプロジェクトチームの会議が開かれ、2025年度の新たな取り組みなどが示されました。

この会議はTSMCの進出などを受けて地下水の保全を進めようと、県が2024年5月に設置しました。

きょう(27日)は前回に会議を開いた2024年11月以降の報告と2025年度の取り組みが示されました。

まず、2024年12月にJASMの第1工場が量産を始めたことを受け、県が2025年1月に2回行った下水放流水の水質調査について「工場稼働を受けた変化は今のところ見られない」との結果が報告されました。

一方、農地の減少に伴う涵養量への対策として2025年度には歩道に降った雨が地下に浸透しやすくなる「透水性舗装」をセミコンテクノパーク周辺に設けるなど、新たな道路排水計画を検討する方針を示しました。

また、地下の水位をリアルタイムで配信する井戸を現在の3か所から7か所に増やすことにしています。

熊本県 木村敬知事「しっかりと地下水が守られていることをデータで出せて、来年度以降もさらに加速化することで県庁の合意が取れたので、非常に良い報告が県民にできたのではないか」