去年2月、走行する熊本市電のドアが突然開いた重大インシデントについて、国の運輸安全委員会は回路に異常があったとする報告書を公表しました。

これは2024年2月、上熊本発 健軍町行きの市電が段山町(だにやままち)電停を発車し20~30メートルほど進んだところで、車両中央にある乗車口のドアが突然開いたものです。

国の運輸安全委員会が公表した調査報告書によりますと、車両に系統板を取り付る際、電線の有無を十分に確認しないままドリルで車体に穴を開けていたということで、ドアを開閉する電線を損傷させた可能性があると指摘しています。

運輸安全委員会は熊本市交通局に対し、車体の適切な加工方法を業者に指示するなど再発防止を求めています。