熊本市がJR新水前寺駅前に設置を目指す新たなバス停について、市は、実証実験の結果、バス停の設置が周辺の交通に大きな影響を及ぼさないと判断したことが分かりました。

熊本市がバス停の設置を目指すのは、JR新水前寺駅の高架下です。

通勤などのラッシュ時間帯に市電の電停からあふれる利用者をバスに分散することが主な目的です。

実証実験の影響は?

市は設置に向け、去年(2024年)11月から12月にかけてバスの停車スペースとして車道と歩道の一部をガードレールで囲い、白山交差点を左折するための専用レーンを約35メートル短くすることや歩道を狭くすることで、交通への影響を調べる実証実験を行いました。

関係者によりますと実証実験の結果、左折レーンを短くしても車はスムーズに進み、停車した車は全て次の青信号で交差点を通過しました。

狭くなった歩道でも人があふれる状況にはなく「周辺の交通に大きな影響はない」と結論付けました。

アンケートで寄せられた「声」の一部

一方、市は市電の利用者や周辺住民へのアンケートも実施しています。

約4割が「早く混雑を解消して」「バスを使いたい」などバス停設置に肯定的でしたが、「車や歩行者の動きが複雑になる」「時間通りにバスが運行できるのか」など否定的な声も約3割に上っています。

市は住民の声を広く聞きたいとして2月5日に住民説明会を開き、3月上旬にも改めて開催する予定です。