五穀豊穣を願う「シシ喰い祭り」が、熊本県玉名市で行われました。

玉名市の滑石諏訪神社で行われた「シシ喰い祭り」は、かつてこの地域を荒らしていたイノシシを祭神が鎌で退治して、その肉を村人に分け与えたことが由来となっています。

氏子たちが猪肉を奉納し拝殿でお祓いを受けると、地域から選ばれた福男が五穀豊穣や無病息災を願い、神社の前の池に入り御幣(ごへい)をつけた竹竿を立てました。

福男 井上輝雄さん「冷たいというよりも痛かったです。去年よりもいい年になるようにと願いながら御幣を刺しました」

その後、祭りを取り仕切る地区の引継ぎ式として裃(かみしも)姿の代表が盃を交わす「節頭渡し」が行われました。

奉納された猪肉は地域の人たちに配られます。