6月2日、熊本市北区の住宅で約100匹の死んだネコが見つかりました。

保護活動中の様子「いるいる、何匹いるか分からないよ」

この家に住む女性は〝行き場のないネコを預かる〟保護団体に所属していますが、預かったネコを適切な環境で飼育していませんでした。

飼育環境を改善することはできなかったのでしょうか。

「ネコに申し訳ない」

ある夫婦は5月、この女性に2匹のネコを預けました。夫の母親が飼っていたネコたちです。母が亡くなったあと、ネコアレルギーの家族がいたため保護先を探すことになりました。

知人の紹介で女性が所属する保護団体を知り、女性に引き取り料として1匹2万円を支払ったということです。

しかし「1匹が死んだ」と連絡を受けて家を訪れたところ、死んだネコの腹部や足が損傷していたといいます。

夫婦が預けた2匹のネコ 右のネコについて「死んだ」と連絡を受けた

ネコを預けた夫婦「結構有名な団体だったみたいで最初は安心していました。2匹のネコに辛い思いをさせて、ネコに申し訳ない」

他の人も、女性のずさんな飼育に怒りを示し、預けたことを悔やんでいました。

女性にネコを預けた人「毎日苦しくて、どうしていいか全くわからない。悔しいの一言。ただ、預けた私が悪かったので」

入院のため女性にネコを預けた人「『お宅の猫は逃げたんです、死んでいません』と。人間だったらどう責任を取るんですか?亡骸でもいいので連れて帰りたい」

6月2日、警察が立会う中で13匹のネコが生きて助け出されました。現在は、別の場所で保護されています。

保護されたネコ

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