これが、公共交通の未来の姿となるのか。熊本県内で初めてとなる、無人で乗客を運ぶ自動運転バスの実証実験が宇城市で始まります。
宇城市では12月18日から1週間、JR鹿児島線の小川駅とイオンモール宇城の間で、無料の自動運転バスを1日8便運行します。

記者「開放感のある車内、バスなのに運転席やハンドルはありません。これが自動運転バスなんです」
自動運転バスは事前に設定されたルートを進むため、運転手はいません。
マクニカ 福田泰之スマートモビリティ事業推進部長「バーチャル空間上では線路があるんですよ」

時速20キロ未満で走り、赤外線で人やモノを検知すると警告音を鳴らしたり、止まったりします。
しかし現段階では、ふいに現れる人や車を避けることができないため、実験の間はオペレーターが同乗するということです。

県内では初めてとなる実証実験。バスの運転手不足が課題となる中、地域に不可欠な公共交通の維持につながるのか。地元は期待を寄せています。
宇城市 守田憲史市長「地方を変えるのがこの自動運転だと思っています」
宇城市は実証実験を通して課題を明らかにし、本格運行に向けて事業を継続する考えです。