「相談できない」「恥ずかしい」子どもたちにどう伝える?

「人に相談できない」と悩むこともある子どもたちに向けて、家庭ではどのように「初めてのブラジャー」について伝えればいいのでしょうか。

田島さんは「自分の経験を娘に伝える」ことを心がけていたと言います。

田島完佳さん

田島さん「自分の経験を元に『何かコリコリしたり、ちょっと触れたりしただけで痛たかったもんね』『もしかしたらブラジャーを付けるタイミングかも』と、自分をオープンにすることがコミュニケーションでは大事です」

一方、中学生たちからは「専門店に行くのは恥ずかしい」という声が上がっていました。

そうした中、ワコールの一部の店舗では販売員とマンツーマンではなくセルフで「3Dボディスキャナー」を使って計測できるサービス『SCANBE(スキャンビー)』も設けています。

ワコール「SCANBE」

また、ワコールでは高校生や成人女性に向けた講座も行い、学びの門戸を広げています。女性の心身を守るため、子どもだけでなく周囲の大人も正しい知識を持つ『下着教育』の試みが、広がりつつあります。

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上地朋子さん
ワコール コミュニケーションデザイン部 
1999年入社。一男一女2児の母。
ワコールが保有する成長期のからだの変化やエイジング研究のデータをもとに下着の基礎知識や選び方など情報発信を担う。
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田島完佳さん
SUNLEZAN(サンルレザン) 代表
女性用下着の販売を行う傍ら、2008年から下着のフィッテイングアドバイザーとして活動。10代から80代までの1500人以上の女性の体の悩みを聞く。
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