教育現場から「娘の父親」として

参加者の中には、生徒だけでなく、頷きながら聞き入る男性の姿もありました。田島さんと共にこの講座を企画した村井孝年(むらい たかね)教諭です。

熊本マリスト学園 村井孝年 教諭「学校はもともと男子校だった(※)ので、女性に関する取り組みについては弱い部分がありました」
(※)熊本マリスト学園中学校・高等学校は2000年度から共学化

学校として「女性のための取り組み」を進めるきっかけを作りたいと思ったものの、実現には時間がかかったといいます。

村井教諭「教育現場では第一印象や前例の有無で『イエス』『ノー』が決まってしまう。そこを(校内で)理解してもらうことが苦労しました」

自身も小学3年生の娘がいる村井教諭。ひとりの父親の立場から『女性ならではの変化』を理解したうえで、家庭内のコミュニケーションにつなげたいと話します。

熊本マリスト学園 村井孝年 教諭

村井教諭「これから思春期を迎える娘は、父親には話しにくいことも出てくるでしょう。だからこそ自分は『ちょっと遠く』から、母親と一緒に変化に対応できれば」

子どもたちだけではなく父親も含めた周囲の大人にも知ってほしいと、『下着教育』の広がりに期待をしています。

「特にシングルファザーの方が娘と関わる場合、苦労すると思う。それが少しでも解消できれば良いですね