あのダイレクトシュートを本人解説

――今シーズン、背後から来るボールをダイレクトでゴールに決めるというシーンが、ホームでもアウェイでもありました※。あのプレー、あのシュートを、まずご自身で解説していただけますか?
まず、遼太郎(大西選手)がボールを持っている時に、ヘッドアップしたタイミングで動き出しをスタートした。そのタイミングで遼太郎もボールを出してくれたのでそのまま抜け出して、最初はトラップしようと思ったんですけど、相手のキーパーもそこまで出てきてなくて、ペナルティエリアの中にも自分自身が入っていたので「ダイレクトで打とう」と。最後は思い切りの良さがゴールに繋がったのかなと思います。

※8月25日第28節アウェイでのいわき戦、11月4日第37節ホームでの仙台戦で、いずれも3番・DF大西遼太郎選手からのロングフィードを、ノートラップで直接シュートしてゴールを決めた。

――背後から来るようなボールをダイレクトでシュートする、というのは練習もしているんですか?
練習メニューとしてはあるんですけど、ダイレクトでシュートを打つ練習はしていないので、試合中は、もう感覚の部分が大きいのかなって思います。

――あのシュートに関しては「俺の持っているものが普通に出たよ」という感じなのか、あるいは自分の中でも「こんな選択肢があったのか」という驚きがあったのか、そのあたりはどうですか?
両方あって、もちろん自分自身、シュートが得意ですし。
試合中、ああいうボールが来るシーンは少ないと思うんですけど、要求を続けることでああいうボールが出てくることも増えてきますし、それを連続することによって、ああいうシーンは増えてきたので。
発見もあったし、シュートは得意ではあったので、両方かなと思います。

チームを勝たせられるFWに来シーズンに向けて

――今シーズンを踏まえて、今後、あのダイレクトシュートは「自分の武器だ」という認識に変わっていきそうですか?
クロスの入り方で、ダイレクトでのヘディングも、ワンタッチで足で合わせるのも得意な部分なので、背後から来るボールも自分の得意プレーの一つにしてきたいなと思います。

――先ほど答えていただいた部分と重なるかもしれませんが、来シーズン以降、「こういう選手、FWになっていきたい」というところを教えてください。
一番は、FWをやっている以上、点を取れてチームを勝たせられるFWになりたいです。

====
石川大地選手
1996年2月22日生まれ(28歳) 茨城県出身 2018年にFC岐阜でプロ生活をスタート。アスルクラロ沼津(期限付き)、ガイナーレ鳥取を経て2023年からロアッソ熊本でプレー。今季、ケガの影響で38試合のうち27試合の出場に留まったものの10ゴールを記録。
====