『花園』への切符をかけた熊本県高校ラグビーの決勝は、雨の中の激闘となりました。

【決勝】九州学院ー熊本工業 場所:水前寺競技場

3年連続で九州学院と熊本工業の対戦となった決勝。2022年は熊本工業、2023年は九州学院、今年はどちらに軍配が上がるのか。

雨が降りハンドリングが難しい中、前半25分。

九州学院の山﨑由太郎(やまさき ゆうたろう)が飛び込み、先制トライを奪います。

【前半25分】キック成功 九州学院 7-0 熊本工業

しかし、熊本工業もその2分後…。

キャプテン枦木太壱(はしのき たいち)からのパスを受けた嶋中唯人(しまなか ゆうと)が駆け抜け、すぐさま、1トライ返します。

【前半27分】 九州学院 7-5 熊本工業 キック失敗

勝負の後半に入って5分でした。

実況「当たっていくゴールラインはもう目の前、ラックサイドを突いてトライ!九州学院一瞬の隙を突きました 12ー5」

【後半5分】キック失敗 九州学院 12-5 熊本工業

さらに試合終了間際にも1トライ。

九州学院が後半突き放し、12月27日に開幕する花園に2年連続で出場します。

【試合終了】 九州学院 17-5 熊本工業

九州学院 下林蒼キャプテン(3年)「もっとチーム一丸となって、花園で一戦でも多く勝てるように、チームを築き上げていきます」

九州学院史上、初めての2連覇で幕を閉じた今大会。嬉しいニュースもありました。

第二高校が8年ぶりに単独チームとして大会に出場。玉名高校のラグビー部も合同チームの一員として、18年ぶりの公式戦出場となりました。

参加校は去年より3校増え11校9チームに。

ラグビー人口が多い世代なのか?優勝した九州学院の選手たちにラグビーを始めたきっかけを聞くと、ある共通点がありました。

九州学院 東佑醐選手(1年)「五郎丸選手のプレーを見たからです」
九州学院 石原由智選手(2年)「五郎丸歩選手がすごく注目された時期に五郎丸選手の試合を見に行くことができて」

五郎丸歩(ごろうまる あゆむ)さんたち日本代表が、ワールドカップで歴史的な勝利を上げて9年。小学生の時、熱狂を目の当たりにした高校ラガーマンたちは、憧れの選手の背中を追い、聖地・花園の舞台に臨みます。