■ SNSを通じた魔の手から子どもたちを守るために
こうしたサイトを学校が運営するようになったのは、SNSの普及で生徒が知らない人と簡単にやり取りできる状況を危惧したため。
実際、SNSを悩み相談の場に使う中学生もいるようです。
女子生徒
「親とか友達とかにも言えない悩みはネッ友(ネットの友達)が何人かいて、ツイッターとかで悩みをツイートしてるって感じですかね」

男子生徒
「聞いたことはあるんですけど(投稿するのは)まぁやめておこうかなと」

SNSを介した犯罪から生徒を守るため、全ての投稿を学校側が目を通し管理した上で、同じ学校の生徒がやり取りする相談の場を作りました。

また、安全性以外に生徒が悩み相談に答えることにも大きな意味があるということです。
「好きな人と夏休み中だから会えない。この辛さどう乗り越えてます?」
「自分磨き頑張ってます」
「会えた時のうれしさを想像しながら毎日過ごします」

カタリバを立ち上げた 帯山中学校 田中 慎一朗 教頭
「子ども達が子ども達を助けている。その助けている・相談に乗っている・回答している子ども達がいるからこそ救われている子ども達がいるので、みんな大事」
こうして子どもたちの悩みを「見える化」することで、先生や保護者が今の中学生のリアルな悩みと向き合えるようになると期待されています。
田中 教頭
「実は内側に何か抱えさせられているものがあるということに気付く力が大事になってきている。目の前にいる子に関心を向ける1つの材料になればと思う」